ネットトレーダー

アテル投資顧問の情報は、ネットトレーダーにとっても参考になるかも知れない。

ネットトレーダーは21世紀に入ってから急増した。20歳代が2割、30歳代が4割弱と、半数以上が若者で占められている。日中も自宅でパソコンの前に張り付いて株式投資のできるフリーターや主婦が多い。ネット証券の手数料が信じられないくらいに安くなったことが、短期取引を活発に行う若いネットトレーダーたちを増殖させた。

デイトレーダー

こうした投資家のイメージを語ると、読者は即座に「デイトレーダー」を思い浮かべるだろう。デイトレーダーとは、1日の間に売買を完結させ、翌日にポジション(保有残高)を持ち越さないことを鉄則とする個人投資家である。午前9時の寄り付きから株取引を始め、超短期取引を何回も繰り返し、午後3時30分の大引けにはすべての保有株を売却し、損益を確定させる。

1日という短期間で素早く利益を確定

もしも翌日にポジションを持ち越せば、翌朝の寄り付きで相場が大きく動きやすい。朝方は前日の海外相場の変化を受け、外国人投資家が売買を進めるため、相場変動がより大きくなる。デイトレーダーは、その変動を避けて、寄り付き後に相場が荒れるようなら、その日は取引に参加しないという選択もできる。儲けられそうなタイミングだけを選び、1日という短期間で素早く利益を確定するから、大きな価格変動リスクを負わずに済む--というのが、彼ら彼女らのリスク管理の秘訣だ。

書店に山積み

「デイトレーダー」という語感には「大儲けができる」というイメージがある。書店に行けば、デイトレーダーの入門書が財テクのコーナーに山積みになっている。インターネットで検索すれば、「若者が2、3年で100万円の手元資金を1億円に殖やした」といった類の話がたくさん出てくる。まるでインターネットの中に新たな錬金術が生まれたかのようにみえる。

宿命

しかし、本来デイトレードの手法は、1日という超短期間で利益を確定するルールの制約から、1日に稼げる利益も少ないのが宿命である。

リターンも薄くなるジレンマ

リスクを回避すると、リターンも薄くなるジレンマからは抜け出せない。デイトレードよりもさらに短時間(数十秒から数分単位)で取引を終わらせて利益確定する手法を「スカルピング」(薄皮をはがすこと)と言う。この手法で稼ぎを大きくするには忍耐強く、薄皮を折り重ねて利益を積み上げていくことになる。デイトレードで儲けるのもこれと同様に、地道な作業を我慢強く続ける精神力が必要になる。

リスクが高い信用取引

多くのデイトレーダーは、薄くしか稼げない日中取引での利益を拡張するために、信用取引で取引規模を膨らませるというやり方でリスクを増やしているのが一般的なようだ。そうなると、「デイトレードは日中で取引を終わらせるから安全だ」という理屈は霧散し、とどのつまりは「大きなリスクを覚悟しなければ大きなリターンは得られない」という原理原則から逃れられない。

オレが考えるアテル投資顧問の活用方法

オレが考えるアテル投資顧問の活用方法は、もっと伝統的なスタイルにのっとったものだ。企業研究や業界研究を行い、個別企業の財務諸表を読み込み、株価が過小評価されている企業を探す手法だ。

こうした伝統的な手法をとる個人投資家の中には、いったん下落した株式の銘柄を買い増して保有株の平均単価を引き下げる「ナンピン買い」をして、下落相場で傷口を広げた人もたくさんいる。伝統的投資家のなかでも堅実な人々は、そうした失敗の経験から、失敗しないためのリスク管理の術を覚えてきた。

アベノミクス以降のネットトレーダーには、大敗北の経験のないまま投資額を増やしている人がいる。それはタイミングが良かっただけかも知れない。やはり企業研究は必要だろう。

伝統的な投資情報

ネットトレードでは、独特のテクニックに通じることも重要だ。しかし、伝統的な投資情報も、相変わらず大切だ。実際、ネット取引で成功した人の特性として、以下が挙げられる。

  • IR(投資家向け広報)の資料をよく読む
  • 購入前に企業・業界研究をよく行っている。
  • 図書館で投資の歴史や原理について勉強する。
  • 売る基準やタイミングを事前に決めている
図書館で投資の歴史や原理について勉強する。
チャート分析を重視する人

最近のネットトレーダーには株価のチャート分析を重視する人がかなり多い。チャートを重視するトレーダーは、パソコン画面を凝視して、移動平均線から値動きが反転するタイミングを機敏に読み取る。値動きの上昇トレンドが進んだところで利益確定し、トレンドが下方に変化すれば素早く損切りをするのである。

儲かる人もいれば、損する人もいる。

確かに、ネット上のトレーダーたちの自慢話は、読者の投資意欲をくすぐるだろう。しかし、それはほんの一握りの事例に過ぎない。 ネット情報は、成功者だけが語り、損失を膨らませている人たちは黙って去るというバイアスがかかっている。当たり前だが、儲かる人もいれば、損する人もいる。

歴代の経営者ランキング

アテル投資顧問のサイトを見ながら、俺的に歴代の経営者ランキングを作ってみた。

順位 名前 会社
1位 盛田昭夫 ソニー
2位 小平浪平 日立製作所
3位 松下幸之助 パナソニック
4位 江副浩正 リクルート
5位 市村清 三愛オブリ
6位 真藤恒 NTT
7位 豊田英二 トヨタ
8位 大賀典雄 ソニー
9位 駒井健一郎 日立製作所
10位 井深大 ソニー
11位 岩谷直治 岩谷産業